ふと目が覚めた夜中に、何気なくつけたテレビ。
小学校5年生の男の子が「お父さん、お母さん、お姉ちゃん、おばあちゃん」を
津波でなくした。
結婚も子育ての経験もない1人で暮らしていた叔母が「一緒に住む?」と言って、
2人で暮らした3年間を記録したドキュメンタリー。
TVにありがちな大袈裟な音楽もなく
ただ、2人の暮らしを淡々と映していた。
「お姉ちゃんはこの春、小学校6年?あれ?中学?になるのかな」
叔母の前で泣かない男の子は、小学校では泣き虫とあだ名がつくくらい、
泣いていることや、知らなかったとつぶやく叔母の姿が映し出されていた。
ふと思い出す揺れたあの日を、思い出しもする。
だから、同情じゃなくて何を出来るのだろうって、
たまに真面目に考えてみたり、する。
東京らしい景色を見る時に
もっと、強くなろうと
思ったり、する。